3階の忍者部屋の天井には、釘の打ち損じの箇所がかなりある。天板を桟に上から
打つ時に桟にかからずに貫通したやつである。
太いのが何本かあって目障り。どう処理しようかと考えてみた。下からトンカチで打ち
返す、なんてのは愚策の極みだ。上のトタン屋根、しかも先日遮熱塗料ガイアを塗った
面に釘の頭が突き抜けることになる。いくら私がバカだって・・・、それはやらない。
ブラックアンドデッカーの安いグラインダーを買ってきた。都心にあるホムセンまで
自転車で行った。山越えの位置。病み上がりにはきつかったですよ。
しかしグラインダー。ニューヨーク在住の鉄彫刻家の手伝いをした時以来だ、これを
持つなんて。グラインダーは火花が飛ぶ。熱い。なんだかそういうのが、猛々しい
気持ちになる。なんというか、工具の中でもマッチョな部類だ。
グラインダーを買いながら、80年代のノイバウテンを思い出した。メタルパーカッション、
グラインダーで火花の飛ぶ危険なライブ・・・。そりゃ危ないよ、熱いぞ、ぷちぷち火花
が当たると。
なんすかねえ、グラインダー。火花を飛ばすマッチョで過激なイメージ?
たぶんそういうところが、私、グラインダーやその周辺が嫌いなんだと思う。
久しぶりにグラインダーを使った。火花がものすごい飛んだ。たかだか古クギの頭
を飛ばすだけなのに。そして、なんか気分が高揚した(笑)
グラインダー買ったんだから、溶接道具も揃えようか・・・。そんな気になってきて
しまった。かるくみっちりもう一回修行したくなった。
なぜって、隣のおじ(い)さんによると、当所の前々代は、鉄工所だったらしいのだ。
この話を聞いて以来私の中で「鉄ブーム」なのだ。このブームは何度かあったん
だけど、今度はブームというより、導かれるべき道みたいなものを、すこしだけ
感じているんです。
たぶん、しないと思うけど。いちおう所長に聞いてみます。